2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アークトチス・グランディス(ハゴロモギク)の花

アークトチス・グランディスはガーベラによく似た白い花が特徴で、南アフリカ原産のキク科の植物です。草丈は小さいものでは20センチ、大きいものだと50センチを超えるものもあります。アークトチスの中では花色が豊富な交配種も栽培されていますが、グラン…

アメリカノウゼンカズラ(亜米利加凌霄花)の花

ノウゼンカズラもアメリカノウゼンカズラもノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属の蔓性植物です。ノウゼンカズラ、アメリカノウゼンカズラ、その交雑種が暑い夏に花を咲かせています。どれも蔓は気根を出し、壁や樹木などを這い登ります。 画像は有明の公園のア…

コブシの集合果

ハスとスイレンは見かけが似ていても、まるで別物。でも、コブシ(辛夷)とモクレン(木蓮)は、共にモクレン科モクレン属の落葉広葉樹。いずれが好きかと問われると、私は答えに窮します。 コブシの樹も花も申し分のない風情をもっているのですが、何とも形…

ペチュニアの鮮烈な花

ナス科ツクバネアサガオ属のペチュニアは南アメリカ原産で、交配によって生まれたハイブリッド種が多い。開花時期は4月~11月で、花は一般的に漏斗形だが、八重咲きする品種もあり、また豊富な花色が魅力である。 画像は以前記したバカラiQ オーシャンという…

ムラサキルエリアの花

ムラサキルエリア(Ruellia tuberosa)は中米原産のキツネノマゴ科ルイラソウ属の宿根草。6月頃から画像のような紫色の花が咲き始めます。同属には、よく似た花が咲くヤナギバルイラソウ(Ruellia simplex)があります。私の最初の検索結果はヤナギバルイラ…

オニユリの花

私の記憶の中の夏の花となれば、オニユリ(鬼百合)の花が浮かぶ。子供時代の私の周りには今よりずっと多くのオニユリが咲いていた。ヒマワリとオニユリを舞台に上げれば、私の夏の風景の中では主役がヒマワリ、準主役がオニユリだった。どちらも大きく派手…

グラジオラスの花

アヤメ科のグラジオラスの別名は「唐菖蒲(とうしょうぶ)」で、アフリカ、南ヨーロッパ、西アジアなどに200種前後が分布する球根植物です。 グラジオラスは地際から先端のとがった平べったい葉っぱを左右交互に出します。花は穂状に咲き、花の後はタマゴ型…

タラノキの花

タラノキはウコギ科の落葉低木で、その新芽の「タラノメ」は山菜として人気があり、平安時代から食べられてきた。「山のバター」とも言われ、天婦羅、胡麻和えなどで食される。子供の頃の私は野菜が嫌いで、当然ながら山菜にもまるで興味がなかった。そのた…

ヒオウギの花

橙色に赤い斑点が入ったヒオウギ(檜扇、桧扇、日扇)の花が暑い中で咲き出しました。オレンジ色で斑点のある6弁花が咲いています(画像)。見事なオレンジ色は暑さに負けていません。葉が剣状で、何枚も重なり合って扇を広げたように見えることから檜扇と…

関山神社の「火祭り」

市議会選挙は市民でない私が発言しても大した意味はない。一方、祭りとなれば、市民でなくても、心躍るもの。新井で育った私は関山神社を知らなかったし、白山神社さえ遠くにある神社だった。それが妙高市になってどのように変わったのか、実のところ住民で…

ツユクサの花の青

ツユクサは夏の花の一つで、その花の青さは鮮烈で、子供の頃の早朝の露の下りたあぜ道が蘇ってくる。子供の頃の私は緑の草の中のツユクサの青色が夏の朝の色だと勝手に思っていて、その色がとても好きだった。 朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させるこ…

7月の鳥たち

湾岸地域で見かける動物は限られているが、それでも季節の変化を教えてくれるのが昆虫たち。花の周りにはチョウが飛び回り、コガネムシやハナムグリが集まっている。この数日セミの声が聞こえている。不思議なことに誰もセミの音とは言わず、「セミの鳴き声…

サンゴジュの実

サンゴジュ(珊瑚樹)はガマズミ科の常緑高木で、開花時期は6月中旬から下旬で、今年は花を見過ごしてしまった。花が終わり、実をつけたのが今の状態で、実は赤くなり出している。7月下旬には実は赤くなっている。サンゴジュは湾岸地域に意外に多く植えら…

キョウチクトウの桃色の花

昨日クサキョウチクトウ(草夾竹桃)について記した。そこで、今日は木の本家キョウチクトウ。キョウチクトウ(夾竹桃)は中国名で、葉が竹に似ていて、花が桃に似ていることからきている。インド原産で、インド北部の河原に生え、江戸時代に中国経由で渡来…

故郷と旅:カントと芭蕉

「故」とは、ふるい、むかしの「故事」、「故実」を意味しています。さらに、「故郷」や、「故障」、「事故」も意味しています。「故意」、「故人」といった意味もあります。よく使われる「何故」にも登場します。「郷」もふるさと、生まれたところのことで…

ヘレニウム(ダンゴギク、団子菊)の花

キク科 ダンゴギク属のヘレニウムは高さ0.6~1.8mの多年草で、北米、メキシコ原産。日本には大正初年に渡来。頭花の直径3~5㎝、舌状花は黄橙色、筒状花は黄褐色で、和名は中心部がダンゴのように半球状に盛り上がるため。茎は上部で枝分かれし、葉は互生す…

私たちの様々な「空間」像:個人的で、部分的な要約

時間は様々な文脈で扱われる典型的な対象の一つで、七面倒くさいことが大好きな人たちの格好の対象です。そして、時間に準じるのが空間。そこで、文脈に応じて如何に異なる空間像を私たちがもってきたかを分類してみましょう。物理的な空間に限定しても、次…

クサキョウチクトウの花

ハナシノブ科のクサキョウチクトウ(草夾竹桃)の別名はオイランソウ(花魁草)。その名前の違いにギョッとする。本名の方はキョウチクトウの花に似ていることから、別名の方は花の香りが花魁の塗る白粉に似ているから。北アメリカ原産で、園芸品種として入…

色んなアベリア

アベリアは枝いっぱいに小さな葉と小さな花をつける低木で、和名はハナツクバネウツギ。アベリアは中国原産のシナツクバネウツギ(Abelia chinensis)と同属のユニフローラ(Abelia uniflora)の交雑種で、そこからさらに多くの園芸品種がつくり出されていま…

ギボウシの花

ギボウシ(擬宝珠)はキジカクシ科のギボウシ属の総称で、山間の湿地などに自生する多年草。食用となり、花と葉が美しく、日陰でもよく育つため、湾岸地域でも公園などでよく栽培されています。「ギボウシ」は擬宝珠(ぎぼうしゅ、ぎぼし、橋の欄干の上にあ…

元気なヨウシュヤマゴボウ

ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)とは何とも変わった名前だが、ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草で、その別名はアメリカヤマゴボウ。今年も湾岸地域のあちこちで元気に花をつけ、実を結んでいる。北米原産の植物で、日本に入ってきたのは明治元年というこ…

好奇心という科学的欲望

私は昨日次のように述べた。「生きる限り、欲を棄てることは実に困難で、ほぼ不可能。…欲望は基本的に悪であり、欲望は善を生み出さないと、ブッダの仏教では考えられている。これはブッダだけでなく、ギリシャ以来の西洋にも色濃く見られる宗教の一般的な特…

ハマボウの黄色い花

ハマボウはアオイ科フヨウ属の落葉低木。浜に生える朴の木(ほおのき)から「はまぼう」になり、漢字は「浜朴」。「浜椿」ともいわれ、昔から詩歌に詠まれてきた。同じフヨウ属のオクラの花に色も形もよく似ている。ハマボウの花の黄色は黄色そのものに見え…

欲についてのシャカの悟りを理解する

「欲の善し悪し」と題して書いた内容にびっくり仰天の向きが多いのではないか。欲の否定は生の否定につながるが、その欲を否定したのがシャカの思想で、大乗仏教とは全く異なる。この考えを別な仕方で理解するために、シャカ自身の修行を通じて見直してみよ…

欲の善し悪し:再訪 

ブッダの仏教は人間の何に貢献するのか?このような問いをもつこと自体が人間の傲慢な態度の表明だと批判されるかも知れない。というのも、絶対的な神にとっては人間など被造物の一つに過ぎず、その神が人間に貢献するなどということはあり得ないからである…

ブドウ(葡萄)の実

東京の湾岸地域にはあちこちに緑道公園ができ、散歩を楽しむことができ、老人の私にはとてもいい運動になります。そんな緑道公園の中に100mほどしかない小さな散歩道があり、そこに立派な葡萄棚があります。いつもこの季節になると、その棚には多くのブドウ…

ホコガタハナガサ(矛形花笠)の花

何とも記述的な名前のホコガタハナガサはクマツヅラ科クマツヅラ属の栽培品種で、学名はVerbena hastata。ホコガタハナガサはアメリカ原産で、2年草又は多年草で、高さは35~150㎝位になります。葉は長さ9~15㎝で、粗い毛があります。 ホコガタハナガサは薄…

ホオズキの実

ナス科ホオズキ属のホオズキの実が色づき始めた。昨日は浅草に用があったのだが、9日と10日はほおずき市だったのを今日になって思い出した。浅草寺のほおずき市は夏の風物詩で、四万六千日の縁日である。 米の一升が米粒46,000粒、一升と一生をかけて、46,00…

シシユズの青い実

この異様にみえる物体はシシユズ(獅子柚子)、またはオニユズ(鬼柚子)と呼ばれている。毎年見ていても、やはり薄気味悪い。「シシユズ」と呼ばれていても、ユズではなくブンタン(文旦)の仲間。そのためか、ユズのような強い香りはなく、ほのかに柑橘類…

ヤブデマリ・ピンクビューティーの赤い実

ヤブデマリはスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木で、自生するものは樹高5m位になる白花種です。ヤブデマリの開花は5月~6月で、花弁のように見えるのは装飾花で、本当の花は中央にある黄色い部分です。一方、オオデマリは全てが装飾花で、アジサイの花に…