湾岸地域で見かける動物は限られているが、それでも季節の変化を教えてくれるのが昆虫たち。花の周りにはチョウが飛び回り、コガネムシやハナムグリが集まっている。この数日セミの声が聞こえている。不思議なことに誰もセミの音とは言わず、「セミの鳴き声」と言う。温暖な西日本を中心に分布し、生息北限が関東南部までとされていたクマゼミが、北関東や新潟県南部でも確認されて久しい。これも近年の温暖化のためらしいが。クマゼミのオスの鳴き声は「シャシャシャ…」や「センセンセン…」などと聞こえる。蝉(セミ)の音読みは「セン」で、クマゼミの鳴き声が蝉の語源となったという説がある。私が子供の頃の妙高ではクマゼミはおらず、あの独特の鳴き声を聞いたことがなかった。その代わり、ミンミンゼミとアブラゼミの大合唱に慣れ親しんでいた。
スマホで画像を撮るためか、動いているものや人の気配に敏感なものはまず撮れない。それでも湾岸地域の運河には様々な水鳥が集まる。たまたま昨日見たのがアオサギとダイサギで、小魚を探していた。近くの木ではヒヨドリが巣をつくる準備なのか、糸状の材料を集めていた。