ホオズキの実

 ナス科ホオズキ属のホオズキの実が色づき始めた。昨日は浅草に用があったのだが、9日と10日はほおずき市だったのを今日になって思い出した。浅草寺ほおずき市は夏の風物詩で、四万六千日の縁日である。

 米の一升が米粒46,000粒、一升と一生をかけて、46,000日はおよそ126年で、それは人の寿命の限界で、「一生分の功徳が得られる縁日」がつくられ、9日、10日の両日が縁日とされた。ほおずき市の起源は明和年間(1764〜72)で、四万六千日の縁日は浅草寺にならって他の寺社でも行なわれるようになり、芝の愛宕神社では四万六千日の縁日にほおずきの市が立った。その愛宕神社ほおずき市の影響を受け、四万六千日の大本である浅草寺にもほおずき市が立った。

 ホオズキには子供の頃の思い出が幾つもあるが、漢字で書くと、「鬼灯」で、ちょっと怖い。ホオズキを提灯に見立てて、お盆に先祖の霊を導くために飾る風習に由来するようだ。