クサキョウチクトウの花

  ハナシノブ科のクサキョウチクトウ(草夾竹桃)の別名はオイランソウ(花魁草)。その名前の違いにギョッとする。本名の方はキョウチクトウの花に似ていることから、別名の方は花の香りが花魁の塗る白粉に似ているから。北アメリカ原産で、園芸品種として入ってきたが、一部野生化している。

 クサキョウチクトウの丈は40-120cm。茎は直立し、通常分枝しない。葉は対生し、葉身は5-10cmの披針形から楕円形、先が尖る。花は白色、淡紅色、紫色などの合弁花が数十輪比較的密な円錐花序をつくる。花期は6月から9月で、画像は現在の花姿。

*植物の名前の由来は記述的な文によって表現されるのが普通だが、それはクサキョウチクトウやオイランソウが種名であり、固有名(植物個体の名前)ではないからだろうか。