晦日の新しい公園

 湾岸地域には多くの運河があります。東雲運河も大きな運河の一つで、その運河の中間に「旧防波堤」と呼ばれる細長い堤防が残っています。防波堤は幅が30m以上もあり、多くの樹木が生い茂り、森林のような緑地帯になっています(画像)。この防波堤は有明や新木場が埋立て前の海だった頃、大正時代に内陸部を波から守るためにつくられたようです。埋め立てが進み、その結果、東雲運河ができ、それが貯木場の役目を担っていました。さらに、貯木場付近の埋め立てが進み、今の姿になりました。オリンピックが終わり、その跡地が整備され、一部が「都立親水有明海浜公園」として整備が進んできました。東雲運河海浜公園側(反対側は豊洲ぐるり公園)を歩くと、多くの水鳥と大きな魚を見ることができます。釣りは禁止で、魚は多く、ハゼが飛び跳ねています。オリンピックの時に台場の水は臭いなどと言われましたが、木遣橋や有明北橋から運河を見下ろすと、水底までよく見え、色んな魚が泳いでいる姿を楽しむことができます。

水鳥が まったり過ごす 大晦日

運河には  魚の群れの 晦日かな

コサギ