ツタバウンランとアカバナユウゲショウ

 オオバコ科のツタバウンラン(蔦葉海蘭)の「ウンラン」は、開花した花の姿がウンラン(海蘭)に、葉っぱの様子がツタ(蔦)に似ていたので、その二つを合わせて「ツタバウンラン」と呼ばれるようになった。別名は「海蘭葛(うんらんかずら)」、「蔦唐草(つたからくさ)」。ツタバウンランはヨーロッパ原産の帰化植物で、日本に渡来したのは1912年(大正元年)。つる性のツタバウンランの花の時期は4月~6月あたりで、既に咲いている。青紫色(紅紫色)の小さい、かわいい花を咲かせる。

 アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)はマツヨイグサのように夕方に花を開き、白地に赤い化粧をしたような美しい花を咲かせることから、その名前がついたと言われるが、実際は昼間から花を開いている。別の由来によれば、全く別の科の花にオシロイバナ白粉花)と呼ばれる白い花があり、その花の別名がユウゲショウ(夕化粧)と呼ばれ、区別するためアカバナユウゲショウと呼ばれるようになった。いずれにしろ、南アメリカ原産の帰化植物で、明治時代に渡来し、野生化していて、道端でよく見かける。

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