冬のツタバウンランの花

 オオバコ科のツタバウンランCymbalaria muralis)の別名はツタガラクサ、ウンランカズラなど。道端や住宅街などの石垣のすき間、小川の岸辺などに自生し、花期は春~初夏ですが、湾岸地域では1月でも駐輪場で花をつけています。毎年同じ場所で花をつけていて、その生命力の粘り強さに驚かされています。

 「ツタバウンラン」は「ウンラン(海蘭)」に似た花と「ツタ(蔦)」に似た葉から名付けられました。ツタバウンランはヨーロッパ原産の帰化植物で、日本国内には鑑賞用として大正時代に渡来しました。現在では北海道から本州にまで広く分布していて、環境を選ばず育つ強い生命力を示しています。