ムラサキウンラン(リナリア)

 3月に入り、あちこちで花が目立ち出した。そんな中、花壇の端にリナリアが咲いている。ムラサキウンラン(紫海蘭)=リナリアヒメキンギョソウ(姫金魚草)はウンラン属で、リナリアヒメキンギョソウは園芸名である。原産地は北アフリカ、スペインで、茎は細く、基部で分岐して高さ50cmほどになる。春から初夏にかけて、直径1cmほどの紫色の仮面状花を穂状に着ける。

 マツバウンランアメリカ原産で、1941年に京都市で初めて採集された帰化植物。現在では北関東、北陸地方以西に普通に見られるようになった。茎は細く、基部で分岐して高さ50cmほどになり、基部から走出枝を伸ばして分株をつくる。直径1cmほどの紫色の仮面状花を穂状につける。

 また、ツタバウンランはヨーロッパ原産の帰化植物で、日本に渡来したのは1912年(大正元年)。つる性のツタバウンランの花の時期は4月~6月あたりで、青紫色(紅紫色)の小さい、かわいい花を咲かせる。

 ムラサキウンラン、マツバウンラン、そしてツタバウンランのどれもよく似た花形で、それが「海の蘭」の由来である。画像はこれら三種だが、これら以外にもウンラン、ホソバウンラン、オオマツバウンランがある(マツバウンランツタバウンランの画像は昨年のもの)。

f:id:huukyou:20210302052927j:plain

ムラサキウンラン

f:id:huukyou:20210302053000j:plain

ムラサキウンラン

f:id:huukyou:20210302053023j:plain

ムラサキウンラン

f:id:huukyou:20210302053047j:plain

マツバウンラン

f:id:huukyou:20210302053109j:plain

ツタバウンラン