2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

梅が咲く!

梅目覚め 春の兆しで 花と化す 梅の花 碧空の中 肌光る

ナーガールジュナの議論への我流対応

主語と述語をアリストテレスやナーガールジュナのように自然言語の文法上の主語、述語によって考えるのではなく、論理的な主語と述語によって考えようというのがフレーゲの出発点でした。主語は単なる指示代名詞(変項、変数)と固有名詞(定項、定数)の二…

ツルソバの花

ツルソバ(蔓蕎麦)はタデ科イヌタデ属に分類される蔓性の多年草です。蔓を伸ばし、葉も花も蕎麦に似ていることから「蔓蕎麦」と命名されました。残念ながら食べることはできません。 ツルソバは東アジア原産で、広く自生していて。湾岸地域でも見ることがで…

脇役スーパーアリッサム フロスティナイトの花

アブラナ科のスーパーアリッサムはスイートアリッサムの改良版で、厳しい暑さの時期でも開花するように改良され、さらに開花期間が長くなったスイートアリッサムです。真夏や真冬は花が少なくなりますが、ほぼ一年中小さな手まりのような花を株いっぱいに咲…

二人の天才:ナーガールジュナとゲーデル

ナーガールジュナは大乗仏教の祖。そして、『中論』で展開される「縁起・無自性・空」の「空の論理」が彼の思想。彼は形式論理学の同一律、矛盾律、排中律を悉く否定し、世界のシステムを「諸行無常」の「あるがまま」という前提のもとに空にしてしまった。…

新春のムラサキツメクサの花

新年になり、ムラサキツメクサが野原で目立ち出しています。ムラサキツメクサは小さな蝶形の花が球状の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)をつくっていて、それが一つの花のように見えています(画像)。一方、センニチコウは苞の集合を一つの花だと…

プリムラ・マラコイデスの花たち

プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)はオトメザクラ(乙女桜)、ヒメザクラ(姫桜)、ケショウザクラ(化粧桜)と様々に呼ばれ、英名はFairy primroseです。 サクラソウ属の植物は500~600種あるとされ、観賞価値の高いものが多いグループです。そ…

「白い花はなぜ白い」の答

白い花にはアントシアニンやカロテノイドのような色素は含まれていません。白い花が白く見えるのは、白い色素ではなく、花弁に含まれる気泡(空気の泡)が光を乱反射するためです。スポンジ状組織の気泡で反射された光の薄い淡黄色は人の目には白く光って見…

下町の七福神

七福神の神々は恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、布袋尊、寿老人、福禄寿の七神。室町時代に民間信仰として始まり、現在の七福神になったのは江戸時代になってから。上野寛永寺の住職天海僧正が進言し、徳川家康が祭祀し、それが全国に広まった。七福神の…

冬のマーガレットの花

画像はキク科のマーガレット(Marguerite、モクシュンギク、Argyranthemum frutescens)の栽培品種バンクーバー(Vancouver)で、大西洋にあるカナリア諸島が原産です。Margueriteはギリシャ語で、真珠という意味です。日本へは明治時代に渡来しました。半耐…

二つのアブチロンから

個々の生物、特に植物の様々な部分や生態の表現と、それを知覚し、主に言葉と画像を使って行う私たちの表現との間には対応的な秩序があるが、時にそれがおおきな混乱を引き起こす。その些細な例がツル性のアブチロンと木立性のアブチロンだった。二つを見て…

二つのアブチロンの違い

アオイ科アブチロン属のチロリアンランプはツル性のアブチロンです。最初の画像はランプ型のチロリアンランプ=アブチロンですが、次の画像も黄色の花をつけたアブチロンで、こちらは木立性(高性)のアブチロンです。 木立性とつる性では、株の姿以外にも葉…

チロリアンランプの花

アオイ科アブチロン属の植物は熱帯から亜熱帯にかけて100種以上分布します。そのうちブラジル南部原産で半つる性のアブチロン・メガポタミクムは「ウキツリボク(浮釣木)」という和名で呼ばれています。でも、一般的には「チロリアンランプ」という名前が使…

零の東西:0と空

(1)と零:問題編 最後の*の内容についてB君の反応を記してみたい。B君は大きさ、サイズのない点が個々の実数に対応し、実数の区間はそのような点の集合だと考えたが、大きさのない点をどのように、どれだけ集めれば長さのある線分をつくることができるの…

キャンディストライブの花

シバザクラ(芝桜)の茎はまるで芝のように広がり、春にサクラに似た小さな花を咲かせます。シバザクラは常緑で、地面を覆いつくすように密生するため、グランドカバーとして重宝されています。シバザクラが一面に花を咲かせる様子は、花の絨毯のようで圧巻…

カラーの冬の花

カラーの仲間は南アフリカに6~8種類程度の原種がある。黄花のキバナカイウ(黄花海芋(海を渡ってきたサトイモ)、Zantedeschia elliottiana)や桃花のモモイロカイウ(Z. rehmanniii)などがあり、これらの交配によって多くの園芸品種が生み出されている。…

カネノナルキの花たち

「カネノナルキ(金のなる木)」と聞いて、随分と直接的な名前だと思ったのを憶えている。かつてはあちこちで見掛けたのだが、最近はすっかり少なくなった。昭和を代表する園芸植物の一つであるカネノナルキはベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物で、園芸…

ジョウリョクシャラの白い花

その白い花は春のシャラノキの花によく似ています。そのため、和名は「ジョウリョクシャラ(常緑沙羅)」。ツバキ科ゴードニア属のゴードニア・ラシアンサスは北アメリカ原産の常緑高木で、ツバキのような白花をつけます。白い花が次から次へと一日交替で咲…

モクレンモドキの冬芽

マングリエティア・インシグニス(Manglietia insignis)はモクレン科モクレンモドキ属の常緑高木で、モクレンモドキ属は世界に25種分布し、インシグニスは中国の西部からヒマラヤ、ミャンマーにかけて分布します。和名は木蓮擬き(モクレンモドキ)、別名が…

クロガネモチの赤い実(2)

種子のDNAと母樹のDNAと周囲の同じ樹種の木のDNAを調べることによって、種子の父親(花粉親)を判定できます。種子の花粉親がわかれば、花粉親と母樹との距離、つまり花粉がどのくらい遠くの木から運ばれてきたかがわかります。樫の木の一種では数百メートル…

クロガネモチの赤い実(1)

ヒイラギモチ(セイヨウヒイラギ)は雌雄異株ですが、「単為結果(受精しなくても果実ができることで、タネなしになるのが普通)」するため、雌株だけで実がつきます。ヒイラギモチはヒイラギとモチノキが一緒になった名前ですが、クロガネモチも同じモチノ…

フヨウカタバミの花

カタバミはイモカタバミ、フヨウカタバミなど多種多様です。カタバミの地方名だけでも「かがみぐさ」、「すいば」、「しょっぱぐさ」、「すずめぐさ」など、200近くになります。フヨウカタバミの学名はOxalis purpurea、別名は「アオイカタバミ」です。南ア…

アネモネの花

今朝、シュウメイギクとヨトウムシについて記しましたが、シュウメイギクは菊ではなくアネモネの仲間であることを思い出しました。その上、つい騙されてしまうのがシュウメイギクの花で、花びらのように見える部分は実は萼片で、花弁は退化してありません。 …

「零」の東西:0と空

(1)点と零 ユークリッドの『原論』は「点とは部分のないもの」という点の定義から始まります。その点にサイズがあれば、その半分のサイズがあり、それは元のものの部分ですから、点には部分があることになり、定義に反します。ですから、点にはサイズがあ…

ルビーレッドの穂のメリニス

ススキの穂が秋風になびく姿は見飽きない風景で、妙に落ち着くのですが、それとは微妙に異なる景色をメリニスで味わうことができます。メリニスの園芸種サバンナはブルーグリーンの葉とルビーレッドの穂の組み合わせが美しい人気のグラスで、穂は初夏~晩秋…

シュウメイギクとヨトウムシ

シュウメイギクはキクの仲間ではなく、キンポウゲ科アネモネ属の多年草で、アネモネの仲間だと既に記しましたに近い植物です。花色は白色とピンク色で、湾岸地域ではまだ咲き残っています。 そのシュウメイギクの花にヨトウムシ(ヨトウガ)の幼虫が見えます…

怨念の梅

桜は日本を代表する花木で、誰もが花の美しさを愛でる。春の美の象徴でもあるのが桜で、暗い側面は感じられない。モダンな桜に対して、梅は古典的である。あくまで陽の桜に対し、人々の愛憎や怨念を暗示してきたのが梅である。 怨霊のもたらす祟りは憎しみや…

新春の梅の花

ウメは中国江南地方を原産とし、お花見の対象としてサクラより長い歴史を持つ。奈良時代以前はウメが「花」の代表。長く親しまれてきた果樹で、梅干しや梅酒として広く使われている。2日にその花が数輪開いているのを見ることができた(画像)。 ウメは園芸…

正月のコスモスの花

コスモス(Cosmos bipinnatus)はキク科コスモス属の非耐寒性一年草です。サクラ(桜)が日本の春を代表する花なら、コスモスはキク(菊)と共に秋を代表する花です。それで、漢字は「秋桜」です。秋風にたなびく姿は物悲しいですが、暖冬のためか正月でも咲…

ギョリュウバイの赤い花

湾岸地域でもよく見るギョリュウバイ(レプトスペルマム)は日本では12月頃から初夏まで咲いています。漢字だと「御柳梅、檉柳梅」と書き、原産は中国か日本と思わせるのですが、実はオーストラリア南東部とニュージーランドが原産です。英名は「ティーツリ…