カラーの冬の花

 カラーの仲間は南アフリカに6~8種類程度の原種がある。黄花のキバナカイウ(黄花海芋(海を渡ってきたサトイモ)、Zantedeschia elliottiana)や桃花のモモイロカイウ(Z. rehmanniii)などがあり、これらの交配によって多くの園芸品種が生み出されている。

 既に何度もカラーについて記してきたが、冬の花を初めて見た。温室で育てられたものが冬に花をつけるのは珍しくないが、戸外で見た1月のカラーの花は初体験だった。花期は6~7月、9~10月なので、秋のものがずれ込んだのかも知れない。季節外れの花は枯れることの予兆かも知れないが、花壇に植えられているので冬に開くように工夫されたものかもしれない。

 サトイモ科のキバナカイウは一般にカラーと呼ばれていて、白の大輪種のオランダカイウは湿地性、画像のキバナカイウは畑地性である。花弁に見える黄色の部分は花弁ではなく,仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞で,花は中央にある棒状の肉穂花序である(画像)。