ツルソバの花

 ツルソバ(蔓蕎麦)はタデ科イヌタデ属に分類される蔓性の多年草です。蔓を伸ばし、葉も花も蕎麦に似ていることから「蔓蕎麦」と命名されました。残念ながら食べることはできません。

 ツルソバは東アジア原産で、広く自生していて。湾岸地域でも見ることができます。晩春から初冬までの長期間、茎頂や葉腋から総状花序(花柄をもった花が並んでつき、総 (ふさ) の形になる花のつき方)を伸ばし、小さな白花をつけます。でも、これは花弁ではなく、5深裂した萼です(画像)。

 ソバ(蕎麦)の種子は黒色で、3稜があり、この稜からソバという名がついたようですが、ツルソバの種子もソバと同じく黒色で3稜形です。

*最後の画像にはガガンボが写っています。キリウジガガンボと思われ、水田や畑だけでなく、都市でも見られる昆虫です。