ツルニチニチソウとその仲間たち

 ツルニチニチソウ(蔓日々草)はキョウチクトウ科の常緑蔓性の植物。今は湾岸地域のどこでもその花を見ることができる。その花は春の兆しを感じさせてくれる。最近は半ば野生化したツルニチニチソウが多く、オオキバナカタバミの黄色の花と並んで春の風景を生み出している。

 ビンカ属は蔓性の多年草または亜低木に分類され、日本ではツルニチニチソウ(Vinca major)とそれより小型のヒメツルニチニチソウ(V. minor)の二種がよく知られている。どちらも、茎が地表を這い、節から根を下ろして広がる。花は春から初夏にかけて、立ち上がる茎の葉腋に青、紫、白の花を咲かせる。属名のビンカは、ラテン語で「紐」や「結ぶ」を意味し、長いツルを花輪に利用したことに由来する。

 画像はツルニチニチソウヒメツルニチニチソウの園芸種である。