ウツギの花と実

 ウツギ(空木、卯木)はアジサイ科ウツギ属の落葉低木で、「ウツギ」という和名は幹(茎)が中空であることからの命名。別名は「卯の花」で、童謡「夏は来ぬ」の歌詞を思い出す人もいる筈です。「…ウツギ」と呼ばれる植物が湾岸地域にもたくさんあり、昨年はそれらを苦労しながら特定してきたのですが、肝心のウツギが抜けていました。

 初夏の花が見事なヒメウツギ(姫卯木、姫空木)は背が高くならない匍匐性のウツギの仲間で、伸びた茎の先に白い花を穂状に咲かせますが、ウツギの花もこのヒメウツギの花によく似ています(画像)。

 ウツギの花は下向きですが,果実は上向きになります。ウツギは花期を終えるとすぐに実をつけ、5月下旬には小さな緑色の実を枝先に見ることができます(画像は昨年のもの)。

ウツギ

ヒメウツギ

ウツギの実