コエビソウの花

 コエビソウ(小海老草)はメキシコ原産のキツネノマゴ科の常緑低木。フロリダやエクアドルなどに帰化している。日本では雑草のキツネノマゴ、そして、アカンサスもキツネノマゴ科である。花のつく穂が苞(ほう)に覆われていて、その形が小海老の尻尾に似ていることが名前の由来。

 5月頃になると、樹高50~120㎝の茎頂部に穂状花序を見せる。赤茶色で鱗状に重なっているのが花のように見えるが、これは苞で、花は細長い白色の唇状花。開花期は5月~10月。微妙に折れ曲がった花(苞)がまるで茹でたエビのようで、重なったようにみえる苞の先端から白い花を咲かせる。花は穂状に集まって咲き、咲き終わったあとも苞が残って赤く色づく。花本体は筒状で、下方の花びらには赤い斑点が二列に並ぶ(画像)。

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