アマリリスの花たち

 ヒガンバナ科のアマリリス(英語Amaryllis)の原種は中南米西インド諸島に約90種あり、数百種類の園芸品種があります。アマリリスは真っ直ぐな太い茎に、大きな花を咲かせます。アマリリスは地中に鱗茎をつくる多年草で、花の色は白・赤・薄紅・淡黄など様々。日本には江戸時代末期に渡来しました。アマリリスヒガンバナ科の他の植物と比べると、繊細さはなくても、力強く、肉感的でさえあります。とはいえ、ヒガンバナ科ですから、球根などにリコリンを含み、有毒です。アマリリスは初夏にユリに似た基本的に六弁の大きい花をつけます(画像は赤のアマリリス)。

 アマリリスは18世紀初頭に南米からヨーロッパに移入され、様々な園芸品種が生み出されました。ローマの詩人ヴェルギリウスの詩に登場する羊飼いの娘の名前「Amaryllis」に由来します。別名は「朱頂蘭(しゅちょうらん)」。

*春に咲くアマリリスに対して、「ベラドンナリリー」という別名をもつホンアマリリスヒガンバナ科の秋に咲く栽培種。春に咲くアマリリスに対して、本当のアマリリスという意味で「ホンアマリリス」という和名がついています。アマリリスは分家という訳です。

ホンアマリリス