オリーブの実

 モクセイ科のオリーブは常緑の高木で、地中海地方の原産。湾岸地域でもあちこちに植えられています。初夏に白やクリーム色の4枚の花弁を持つ花を咲かせますが、その花は控えめで、目立ちません(画像)。秋になると実が完熟し、黒褐色になり、オイルやピクルスの原料になります。

 オリーブの木は芝生の緑の中で結構引き立つのですが、その理由は葉にあるようで、細長い楕円形の葉は表側が光沢のある深い緑色、裏側が美しい銀白色を帯びていて、それが爽やかさを生み出しているようです。

 オリーブの実は苦くて生食はできませんが、塩漬けやオイルを楽しむことができます。スペインやイタリアなど地中海地方が原産で、乾燥に強く、日当たりの良い風が通る環境を好みます。結実すると、実の色は最初緑色で、それが熟し、赤から黒へと変化していきます。