ノラニンジン(野良人参)の花

 ノラニンジンはセリ科ニンジン属の一年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。英語ではワイルドキャロット(Wild Carrot)と呼ばれ、文字通り野生化したニンジンです。

 湾岸地域でも空き地や道端などでよく見られ、2020年頃まではあちこちに群生していました。でも、開発が進み、空き地がなくなるにつれ、次第にその姿を消しつつあります。

 茎は高さ50~200cmほどにもなりますが、ニンジンとは違って、根は径1cmほどにしか肥大しません。茎先に複散形花序を出し、白色または淡い紅色や紫色を帯びた花を多数つけます(画像)。花は小さな5弁花です。

 画像に見えるアカスジカメムシはその名前の通り、「赤い筋模様」がよく目立つカメムシで、セリ科の植物によく集まります。