2021-12-21から1日間の記事一覧

「ふるさと」トリヴィア(3)

信濃の俳人となれば、小林一茶ですが、彼の「ふるさと」観の変遷は現代人にも通じるもので、庶民のふるさと観の典型例と言えます。 一茶はまだ江戸にいた寛政6年にふるさとへの熱き思いを表現しています。 初夢に 古里(故郷)を見て 涙かな 一茶48歳の文化7…

「ふるさと」トリヴィア(2)

次は「ふるさと」の漢字表記についてです。「ふるさと」を漢字で書くと「古里」なのだそうです。私などは「ふるさと」は「故郷」だと思うのですが、近年は新聞の影響で「古里」が多くなっています。でも、辞書をみると「ふるさと」は「古里・故里・故郷」と…

「ふるさと」トリヴィア(1)

中世の教養科目(リベラル・アーツ)は文法、修辞学、論理学から成る初級の3科 trivium(複数形はtrivia)と、算術、天文学、幾何学、音楽学の上級4科 quadriviumで構成されていました。そこからトリヴィア(trivia)は「初歩的でつまらない」という意味にな…

マンリョウの紅白の実

マンリョウ(万両)は、ヤブコウジ属の常緑小低木で、既に何度も紹介してきました。冬に赤い実をつけるため、その実と濃緑色の葉を観賞する縁起植物として昔から親しまれてきました。江戸時代から実の色が違ったり、葉に斑が入ったり、縮れたりするものなど…