12月のチューリップの花

 12月末に地植えのチューリップを見るのは珍しい。色んな色のチューリップが咲いている中に珍しい「パ(ー)ロット咲き(parrot bloom)」のチューリップを見つける(画像)。何かをくるりと包んでいるような、何かに巻きついているような姿をしている。ホワイト×グリーンが爽やかなパーロット咲きチューリップ。

 パーロット咲きは、花弁に切れ込みがあり、フリル状にねじれ咲く品種です。オウム(parrot)の羽を思わせる見た目から「パ(ー)ロット咲き」と呼ばれている。花びら1枚を見てみると、確かに「オウムの羽」といわれれば、ところどころ切れ込みが入り、巻いているような波打った様子はそのようにも見える。

 桜や菜の花とともに春の象徴として親しまれるチューリップだが、17世紀~18世紀にオランダで投機の対象になり、チューリップ・バブルが起こり、オスマン帝国の象徴として宮殿や美術品を彩る意匠として取り入れられるなど、歴史上重要な役割を演じてきた植物である。

*parrot bloomの訳は「パーロット咲き」、「パロット咲き」の両方がある。