ベニニガナの花

 キク科ウスベニニガナ属のベニニガナ(紅苦菜、Emilia coccinea)は中国南部からインド東部が原産です。別名で「カカリア」、「エメリア」あるいは「えふでぎく(絵筆菊)」とも呼ばれます。8月から10月頃、高さ30~60センチの茎の先に、オレンジ色または橙紅色の管状花が集まった小さな花を咲かせます。夏から気になっていた花で、園芸種として「エミリア」と呼ばれているようですが、特定しにくい、謎めいた植物で、花は12月に入ってもまだ見ることができます。

*在来種に「ウスベニニガナ」という雑草があり、名前は「ベニニガナ」に似ていて、花の色が薄いことから名付けられました。「ニガナ」は自生種で、「苦菜」と書きます。名前の通り汁が苦いことから来ています。でも、「ベニニガナ」とは花が似ていません。