ルリニガナの青い花

 キク科のカタナンケ(Catananche caerulea)の和名は「ルリニガナ(瑠璃苦菜)」。その和名のように鮮やかなブルーの、花弁の先が割れた、変わった姿の花を咲かせます。青紫で涼しげな印象を与える花色です。カタナンケの花弁数は安定せず、一重や八重、セミダブルなど、一つの株から様々な花弁数をもつ花を咲かせます。花色はブルーが多く、白もあります。

 カタナンケは地中海沿岸が原産で、学名の Catananche はギリシャ語で「強い刺激」。古代ギリシャの女性が媚薬(惚れ薬)として使ったことに由来します。独特の芳香を持ち、花や葉は入浴剤などに用いられます。