ヒマラヤユキノシタの花

 ヒマラヤユキノシタは、早春に淡いピンクの花を咲かせます。太い赤紫の茎や、肉厚の楕円形の大きな葉にも特徴があります。ユキノシタ科ベルゲニア属はアジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。ヒマラヤユキノシタという名前はベルゲニア・ストラケイにつけられた和名でした。また、モンゴルのアルタイ地方に自生しているベルゲニア・クラシフォリアに「ナガバユキノシタ(アルタイユキノシタ)」の和名があります。現在は交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。呼称の理由はともあれ、夢のある名前です。

 ヒマラヤユキノシタは明治時代に日本に渡来しました。花は5~6枚の花弁を持ち、雄しべは10~12個、雌しべは1個で柱頭が2~3裂しています(画像)。花色も赤から白まで幅があります。