ランタナの実:緑色から藍色へ

 ランタナLantana camara)はクマツヅラ科の常緑小低木。ランタナ属は中南米南欧原産の150種ほどの低木・多年草を含めた植物で、熱帯や亜熱帯に広く野生化しています。日本では観賞用に栽培され、和名は「七変化」。その名の通り、花の色が変化する不思議な常緑性の花木。低木のランタナ・カマラは初夏から秋まで長い間花が咲きます。日本には江戸時代に渡来。

 さて、ランタナの実は小さいブドウのような形をしていて、夏になると実をつけ、最初は緑色で、徐々に藍色に変化していきます(画像)。花も実も変化するのが特徴です。ランタナの未熟種子には「ランタニン」という毒が含まれていて、これを食べた家畜等が肝障害を起こしますが、その毒性は強くありません。