ランタナの花と実(2)

 ランタナ(Lantana camara)はクマツヅラ科の常緑小低木。ランタナ属は中南米南欧原産の150種ほどの低木・多年草を含めた植物で、熱帯や亜熱帯に広く野生化している。日本では観賞用に栽培され、和名は「七変化」。その名の通り、花の色が変化する不思議な常緑性の花木。低木のランタナ・カマラは初夏から秋まで花を長く咲かせる。日本には江戸時代に渡来。

 ランタナの実は小さいブドウのような形をしていて、夏になると実をつけ、最初は緑色で、徐々に藍色に変化していく(画像)。花も実も七変化する。ランタナの未熟種子には「ランタニン」という毒が含まれていて、これを食べた家畜等が肝障害を起こす。だが、その毒性は強くない。

 ランタナは丈夫な植物で育てやすいが、野生化するとその地域の原生種を駆逐する恐れがある。

*昨年10月4日にも同ジタイトルで述べたが、実の画像はなかった。