秋のススキ模様

 タカノハススキ(Miscanthus sinensis 'Zebrinus')の別名は矢羽ススキ、ホタルガヤ。タカノハススキは葉に縞模様のような白い斑が入るススキの品種で、古くから栽培されている園芸種の一つです。学名の「Zebrinus」は「シマウマのような模様がある」という意味で、葉の斑に由来します。また、「タカノハススキ」はタカの羽の模様に似ることに由来します。

 横縞模様のタカノハススキに対して縦縞模様のススキは「シマススキ」と呼ばれています。普通の斑入りの葉は大抵縦に入り、シマススキの葉も縦に斑が入っているのですが、タカノハススキは横に斑が入っています。縦の斑に慣れた私たちには横に入った斑はなぜか不自然に見えてしまいます。

 さらに、葉が糸状に細い「イトススキ」もあり、多彩なススキの園芸種が秋模様を演出しています。