満開のシャクナゲ

 ツツジ科のシャクナゲ(石楠花、石南花)は本来渓谷に群落として自生し、新緑の季節にツツジに似た大形の花を枝先に咲かせる。シャクナゲの原種が19世紀中期に中国(雲南、四川)から西欧にもたらされ、その花の美しさと豪華さから数多くの交配が行われてきた。これまで5,000を超す園芸品種が作出され、私が住む湾岸地域の公園等で花木として欠かせない存在になっていて、欧米からの園芸種は「セイヨウシャクナゲ」と呼ばれている。「石楠花」は中国原産のバラ科の植物オオカナメモチの名前「石南花」を誤ってつけた名前。

 本来のシャクナゲの花時期は4~5月だが、二季咲きのシャクナゲがあるのかと調べてみると、春と秋に咲く品種が西洋シャクナゲにあり、種類に応じて花の時期は異なる。最近は年中どこかでシャクナゲの花を見ている気がしていて、それも何となく納得できる。

*画像は園芸種のスーパーローディー