シシユズ（獅子柚子）、あるいはオニユズ（鬼柚子）はユズではなく、ブンタンの仲間。そのため、ユズのような強い香りは無く、ほのかに柑橘類の香りがする程度。中国原産で奈良時代に日本に入ってきた。シシユズの実はとても大きくなり、直径が20㎝前後にもなる。実は皮が厚く、表面が滑らかではなく（画像）、表皮と果肉の間にはブンタンと同じように厚く白い綿が詰まっている。
私が最初にシシユズの実を見た時、まずはその姿に驚嘆し、次にごつごつした表面に妙に触りたくなったのを憶えている。実は夏に青く大きくなり、秋には実の表面が濃い緑色から黄色へと変わり、冬の今はすっかり黄色が濃くなっている。
