2020-09-17から1日間の記事一覧

「おまん」雑考

夏目雅子主演の映画「鬼龍院花子の生涯」の「わては高知の侠客、鬼龍院政五郎の、鬼政の娘じゃき、なめたら、なめたらいかんぜよ!」は、映画の最高の場面での最高のセリフ。土佐弁での「おまん」は、男が女に対して使う場合がほとんどで、目上に対しては使…

主観、客観、あるいは、直面、仮面

私たちは見るもの、聞くものを所与のもの(the given)、生の情報やデータ(raw information, raw data)としてそのまま直接に受け取る。兎に角、まずはそれらに気づくのである。気づいたものについて疑うのは受け入れた後である。わかるものとそうでないも…

アゲハチョウの心(?)

古代世界の人々なら植物の心は普通の存在だったろうが、今の私たちは植物に心があるとは思っていないだけでなく、多くの動物についても心を認めないだろう。哲学の世界では人にさえ心を認めない思想が市民権を得ている。 アゲハチョウの行動を見ていると、花…