アメジストセージの花

 既に記したメドウセージの仲間のアメジストセージSalvia leucantha)もシソ科の植物で、メキシカンセージ、メキシカンブッシュセージとも呼ばれ、学名をかな表記したサルビア・レウカンサも使われています。

 アメジストセージはメキシコから中南米が原産で、高さは1~1.2mになり、線形の葉は軟毛に被われます。晩夏から秋にかけて、長い花穂を伸ばして、ビロードのような花を咲かせます。アメジストセージを傍で見ると、ビロードのような柔らかい感じがよくわかります。そのため、ベルベットセージとも呼ばれます。日本には明治時代後期に渡来し、9月から11月の日差しが短くなる頃、紫色の萼(がく)から伸びるように白い花が出てきます。アメジストセージは紫色というイメージが強いですが、この紫色のふわふわした部分は萼です。