2025-02-12から1日間の記事一覧

鷗外「山椒大夫」と未明「赤い蝋燭と人魚」

森鴎外と小川未明の越後に関わる二つの作品がどのように違っているかを明らかにしてみたいのですが、いずれの作品も著作権が切れているので、「青空文庫」で簡単に詠むことができます。多くの方は既に詠んだことがあると思いますが、拙文を読む前に再度作品…

春よ、早く来い

童謡の「春よ来い」は作詩が相馬御風、作曲が弘田龍太郎。1923年に雑誌『金の鳥』に発表されました。歌詞の「みいちゃん」は御風の長女文子さん。 春よ来い 早く来い あるきはじめた みいちゃんが 赤い鼻緒の じょじょはいて おんもへ出たいと 待っている 春…

昨日のプリムラの花に加えて

昨日プリムラについて記しましたが、美しい花をさらに見たので追加しておきます。プリムラはパンジーやビオラと同じように、花が少なくなる冬の花壇を彩ってくれる貴重な植物。花の色や形の種類が豊富なことを今日の画像で確認できます。 これらの画像は花壇…

鷗外「山椒大夫」と未明「赤い蝋燭と人魚」

((1)「山椒大夫」に続く) (2)「赤い蝋燭と人魚」 小川未明は「日本のアンデルセン」と賞讃されますが、彼の「赤い蝋燭と人魚」(初出1921(大正10)年、未明39歳)は暗く寂しく孤独な呪文のような文章で、現在の散文的な事実からなる世界を描く童話と…