センリョウはセンリョウ科の常緑低木で、江戸時代までは、「仙寥花(センリョウカ)」と呼ばれていましたが、見た目の似ている万両(マンリョウ)よりも実つきがまばらなので、千両になったと言われています。樹高は50~80cmほどで、縁にギザギザのある濃い葉っぱを1年中茂らせます。センリョウは10~2月頃に真っ赤な実をつけます。実が黄色いセンリョウは「キミノセンリョウ」。
一方、マンリョウはサクラソウ科。センリョウとマンリョウはよく混同されますが、センリョウの実は葉の上に、マンリョウの実は葉の下にできます(画像)。12月に入り、湾岸地域ではあちこちでマンリョウの赤い実が目立つようになっています。秋から冬にかけ、マンリョウの赤い実は艶やかで美しく、センリョウなどと共に正月飾りに用いられてきました。同じように赤い実をつけるセンリョウより美しく、価値が高いとされ、江戸中期以降「万両」と呼ばれるようになりました。実が白いマンリョウは「シロミノマンリョウ」です(画像)。
*上記のマンリョウやセンリョウの他に、カラタチバナは百両,ヤブコウジは十両,アリドオシは一両と呼ばれています。