アロニアの赤い実

 アロニア(Aronia)は北米東部原産のバラ科の落葉低木で、果樹や観賞用樹木として使われる。本州などに自生するカマツカに似ていて、「西洋カマツカ」という和名がある。花はナシに似て白または淡紅色で、春に咲く。実が赤く熟すアロニア・アルブティフォリア(Aronia arbutiforia、画像)と、黒く熟すアロニア・メラノカルパ(Aronia melanocarpa、英語名はブラックチョークベリーBlack Chokeberry)があり、暗紫色に熟す交雑種もある。

 赤い品種は観賞用、黒い品種は食用として使い分けられている。黒い実は生でも食べられるが、渋味が強く、加工して、ジャムにしたり、他の果物のジュースと混ぜて飲料にしたりする。アロニアはブルーベリーやハスカップよりも豊富なポリフェノール成分を含有し、特に目の疲労回復や機能改善に効果があるとされるアントシアニンが多いのが特徴。