マンリョウの赤い実

 12月に入り、湾岸地域ではあちこちでマンリョウの赤い実が目立つようになっています。マンリョウは東アジアの広い範囲に見られるヤブコウジヤブコウジ属の常緑低木。日本では昔から和風庭園の下草として使われてきました。

 秋から冬にかけ、マンリョウの赤い実は艶やかで美しく、センリョウなどと共に正月飾りに用いられてきました。同じように赤い実をつけるセンリョウより美しく、価値が高いとされ、江戸中期以降「万両」と称されるようになりました。マンリョウとセンリョウはよく混同されますが、センリョウの実は葉の上に、マンリョウの実は葉の下にできます。

 葉は長さ10センチほどで緑色が濃く、縁がシワシワに波打つのが特徴です。実が白い「シロミノマンリョウ」という種類もあり、縁起を担いで紅白併せて植栽されることもあります(画像)。

 正月が近づくと「センリョウ」,「マンリョウ」などの縁起木を店先で見かけるようになります。上記のマンリョウやセンリョウの他に、カラタチバナは百両,ヤブコウジ十両,アリドオシは一両と呼ばれています。

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