アオジソはシソ科シソ属の一年草。白い花が8〜9月に咲く。中国が原産で、別名は大葉、イヌエなど。アオジソはアカジソの変種で、紫色の色素(アントシアニン)の含有量が少ないため、葉は緑色をしている。独特の香りを持ち、薬味や刺身のつまとして重宝されている。
食中毒で死にかけた若者に赤ジソを与えたところ息を吹き返したという言い伝えから、紫色の蘇生させる草、つまり紫蘇(シソ)と名付けられたとされている。私の子供の頃は周りにはアカジソしかなく、ずっとシソはアカジソだと思っていた。アオジソを知ったのは中学生になってからだった。
アカジソとアオジソの最大の違いは、葉の色。アカジソは主に着色用として用いられ、梅干しや柴漬け、紫蘇ジュースなどの原料にもなる。一方で、紫蘇特有の香りはアオジソの方が強いとされている。栽培品種の中には両方の特徴を持つ「片面紫蘇」も存在する。片面紫蘇は葉の表側が緑色、裏側が紫色をしている。
*画像のチョウはヤマトシジミ