スズメノエンドウ、カスマグサ、そしてカラスノエンドウの花

 カスマグサ(かす間草)はソラマメ属のつる性の越年草で、田畑や空地などに生える雑草です。「カスマグサ」という名前の由来は「カラスノエンドウ」と「スズメノエンドウ」の中間の大きさであるためで、カラスとスズメの間、「カス間」からつけられたようです。

 大きさは個体によって違いますが、花の色は確かに違います。「スズメノエンドウ」は白(実際はごく淡い薄紫)ですが、「カスマグサ」はピンク色に見えます。カスマグサをよく見ると、花びらに薄い赤紫色のラインが何本かあり、それが遠目にはピンク色に見えるようです(画像)。次に異なる点は小葉の数です。「スズメノエンドウ」は12〜16枚で1組ですが、「カスマグサ」は8〜12枚です。また、スズメノエンドウの蔓の先端は数本に分岐しますが、「カスマグサ」は1本のままです。

 最後に「カラスノエンドウ」と比較してみて下さい。花のサイズが遥かに大きく、花は小葉の脇から直接生えていて、ツルは何本かに分岐しています。シロバナカラスノエンドウは花の色が白く、私が見た白花はどれも花のサイズが小さめでした。

カスマグサ

スズメノエンドウ

カラスノエンドウ

シロバナカラスノエンドウ