ホオベニエニシダの黒くなった鞘

 カラスノエンドウの実は熟す前には緑色ですが、完熟すると、黒く変化します。弾けそうなサヤ(鞘)をつまんでみると、鞘が元気に弾けて、種が飛び出します。「カラスノエンドウ」の名前の由来はこの「黒くなったサヤ」です。

 こんなことを5月に書きましたが、エニシダも同じように完熟した実をもつ黒い鞘を見ることができます。画像はエニシダ属のホオベニエニシダ(頬金雀枝紅)の黒くなった鞘です。ホオベニエニシダの花は赤い顔の人形に黄色い帽子をかぶせたような形(画像)。

 カラスノエンドウもホオベニエニシダもマメ科ですが、マメ科には花の形が大きく異なる三つのグループがあり、それぞれジャケツイバラ亜科、ネムノキ亜科、マメ亜科と呼ばれます。でも、果実はどの亜科でもほぼ同じで、豆の鞘のような細長い形で、鞘の中には種子が1列に並んで入っています。

ネムノキもマメ科で、大きな鞘をつけます。

カラスノエンドウ

ホオベニエニシダ

ホオベニエニシダ

ホオベニエニシダ

ネムノキ