カルミアの花

 カルミアの別名はアメリシャクナゲアメリカ石楠花、ハナガサシャクナゲ)。カルミアは北アメリカからキューバにかけて7種が分布する常緑樹で、ツツジシャクナゲの仲間。広く親しまれているのはラティフォリア種で、これがカルミアと呼ばれている。ラティフォリア種は主に北アメリカ東部の広い地域に分布し、コネチカット州の州花でもある。日本へ入って来たのは大正4年東京市長アメリカにサクラを寄贈した返礼として、ハナミズキなどとともに贈られてきた。本格的に普及したのは戦後で、今はどこにもあり、有明でも簡単に見ることができる。カルミアの葉にはアンドロメドトキシンという有毒成分が含まれている。

 アメリシャクナゲの花は直径2㎝ほどで多数が密集してつく。蕾がコンペイトのような特徴のある形をしている。花冠が皿形に開くと、五角形やほぼ円形などになり、色は蕾より淡色である。雄蕊は10個あり、10個のポケットに葯が入り、花糸が引っ張られ、花が完全に開くと葯がポケットから出る。

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