秋色のシシユズとシセントキワガキ

 近くの公園のシシユズの実が色づき始めた。今年は10個近くの実がなり、眼に入ってくるようなシシユズの瘤だらけの塊は秋を感じさせてくれる。

 シシユズ(獅子柚子、別名はオニユズ)はユズの仲間ではなく、ブンタンの仲間。そのため、ユズのような強い香りは無く、ほのかに柑橘類の香りがする。中国が原産で奈良時代に日本に入ってきた。とても大きな実で、直径が20㎝前後にもなる。皮が非常に厚く、表面が滑らかではなく、凹凸が激しい(画像)。シシユズは他の柑橘類のように果肉を楽しむ果物ではない。果肉だけを食べると甘味が少なく、酸味も少ない。

 シシユズの近くに2mほどのシセントキワガキ (四川常盤柿)があり、やはり実が赤くなり出している。このカキはカキの仲間では珍しく常緑樹で、葉は細幅の長楕円形。緑の葉の中の秋色が美しい。その実は直径約2-3㎝ほどと小さく、長い果柄の先につき垂れる。10月頃から柿色に色づき始め、長く枝に残る。

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