2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

キンギョソウの花

キンギョソウ(金魚草)は、金魚に似た小形の花を咲かせるオオバコ科キンギョソウ属の耐寒性多年草(園芸上は一年草)です。公園の花壇や庭先でよくみかける花で、茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、長さ3~4センチくらいの唇形をした花…

国歌、軍歌、それとも鎮魂歌、はたまた準国歌?(3)

天皇家と大伴家の主従関係は強く、それを再確認するような家持の長歌の一部が「海行かば…」でした。その「海行かば」が歌詞になり、第二次大戦中に「海ゆかば(信時の自筆楽譜)」として作曲され、人々に歌われることになるのですが、その経緯を確認しましょ…

アネモネの花壇

既に昨年の年末にアネモネの花について述べました。昨日アネモネが花壇を飾っているのを見つけ、花の少ないこの季節ですから、嬉しくなりました。アネモネは古くから人との関わりが深く、神話や伝説にも多く登場してきました。日本では涼しくなる秋に芽を出…

国歌、軍歌、それとも鎮魂歌、はたまた準国歌?(2)

『古今和歌集』(905年)の「我が君は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」は「詠み人知らず」となっていますが、文徳天皇の皇子惟喬(これたか)親王に仕えていた木地師が詠んだものでした。そのため「詠み人知らず」という扱いになりまし…

シクラメンの花

シクラメンはサクラソウ科シクラメン属の多年草で、地中海地方が原産。明治末期に渡来。画像のガーデンシクラメンは耐寒性が高く、戸外で栽培できる品種。ガーデンシクラメンが初めて世に出たのは1996年。現在では冬を彩る花として広く普及しています。ガー…

国歌、軍歌、それとも鎮魂歌、はたまた準国歌?(1):補足

明治維新後、薩摩に来たイギリス歩兵隊の軍楽隊から、日本を代表するような曲はないかと打診され、薩摩の歩兵隊長を勤めていた大山巌は、自ら愛唱していた薩摩琵琶の「蓬莱山」という曲の一部である「君が代」を推薦しました。その歌詞にイギリス陸軍の軍楽…

キダチアロエの花

キダチアロエ(木立蘆薈)の開花時期は11月中旬から2月中旬まで。アフリカ原産で、花が咲くものと咲かないものがある。約500の原種が知られ、自生地では高さ20mの大木に育つ種類から、高さ5cm程度の小型種まであり、変化に富む。その橙色の花を湾岸地域では…

「妙高山その知られざる信仰と歴史」:補足

本地垂迹説による神仏習合とそれを実現した各地の修験道や権現社の信仰について、私にはよくわからないと述べたのですが、誤解を生みそうなので補足しておきます。 新年に神社やお寺に参拝し、神と仏をそれぞれ拝むことは私にも経験があり、それはわからない…

バンクシア・エリキフォリア

バンクシーではなくバンクシアはオーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州の東部に分布します。バンクシアはヤマモガシ(山茂樫)科バンクシア属の常緑低木で、英名はHeath-leaved banksia(ヒースバンクシア)。そのバンクシアが台場で花をつけ、寒…

YouTube「妙高山その知られざる信仰と歴史」

このタイトルで検索すると、関山神社に関する歴史を含む説明が15分ほどで受けることができます。実際、とても分かりやすい説明と美しい画像を楽しむことができます。それに併せて、既に私が述べてきた関山神社に関することを以下に再録しますので、参考にし…

トウガラシの実

観賞用トウガラシはトウガラシの仲間ですが、あくまでも観賞専門で食用にはなりません。カプシクムと呼ばれ、別名はゴシキトウガラシ(五色唐辛子)。 食用のトウガラシと同じく、ナス科の一年草です。色は、赤、黄色、オレンジ、黒、紫など様々で、実の形も…

国歌、軍歌、それとも鎮魂歌、はたまた準国歌?(1)

「君が代」や「海行かば」に対してこんなタイトルで扱うのは何とも不遜で、無礼な気がするのは私だけだろうか。とはいえ、私には二つの曲に対しては曖昧な事情しか分からず、イライラが募るだけなのである。 まずは、「海行かば」。信時潔の自筆譜では「海ゆ…

プリムラ・マラコイデスの花

サクラソウ属の植物は500~600種があるとされており、プリムラ・マラコイデスは観賞価値の高いものの一つです。プリムラ・マラコイデスは中国の雲南省原産の一年草です。株全体に白い粉がつくことから、ケショウザクラ(化粧桜)という和名がついています。 …

アコウの実

アコウは日本の南部沿海部に見られるイチジクの仲間。小枝を傷つけるとイチジクと同じように乳液が出てきます。画像にはありませんが、幹を伝うヒゲのような気根や、露出した根が入り乱れる姿が特徴的です。木を見上げると、幹や枝には緑の実がたくさんつい…

駅伝の強豪という青学

今年の箱根駅伝は青学の圧勝で終わった。選手のユニフォームについた妙高市のロゴも何度かテレビ画面に登場し、ニュースでも報道され、妙高市の知名度向上に貢献したこと間違いなしであり、いつの間にか箱根駅伝は強力な宣伝媒体になっていた。 ところで、青…

雪の中のアオキの実

雪の中のアオキの赤くなった実は子供の頃の記憶として今でも鮮明に覚えています。昨日の降雪で、東京でも白い雪とアオキの赤い実のコントラストを実際に見ることができました。秋につけた青い実が色づき、正月には赤くなった実が、雪の中にありました。 アオ…

雪が降る

今でも雪が降ると心が騒ぐ。私には雪が降るのは雨が降るのとは大違いなのである。それは子供の頃からまるで変わらず、習慣のようなものだ。最も、小さな頃は心の騒ぎ幅が今よりずっと大きく、その喜びもひとしおだった。夜になっても雪が降り続くような時は…

揺れ動く我が「ふるさと」:正月五句

妙高が 咄嗟に浮かぶ 雪の富士 ふるさとの 白き雪肌 なまめいて ふるさとを 依怙贔屓して えちご富士 古き良き ふるさとなどと 誰か言う ふるさとの 正体示す 空き家かな *妙高、えちご富士はいずれも妙高山

久し振りの大成丸

独立行政法人海技教育機構の練習船6隻(日本丸、海王丸、大成丸、銀河丸、青雲丸)の中で最も新しいのが大成丸で、正月に有明西埠頭に接岸していた。大成丸は内航船員の教育訓練を充実させるための初めての内航用練習船である。 帆船の日本丸や海王丸と違っ…

「ふるさと」に拘ることへの疑念

私はこれまで私の「ふるさと」について述べてきました。生まれ故郷を離れることによって私自身によって意識され、私の記憶をもとに観念的に生み出されたのが私の「ふるさと」です。「田舎と都会」と「ふるさとと都会」との大きな違いは一体何なのでしょうか…

オオキバナカタバミの花

オオキバナカタバミ(大黄花片喰)は、カタバミ科カタバミ属の多年草。南アフリカ原産で、今では世界各地の温帯に帰化植物として定着しています。葉に紫褐色の斑点が多数見られることが特徴です(画像)。その花は鮮やかな黄色で、別名はキイロハナカタバミ…

斑入りのペチュニアの花

正月にペチュニア(Petunia)の花とは珍しいが、意外と元気に咲いています。ペチュニアはフランスのコンメルソンがウルグアイで発見し、ヨーロッパへ持ち帰った後に広まりました。ペチュニアはナス科ペチュニア属に属し、和名はツクバネアサガオ(衝羽根朝顔…

ビデンスの花

コスモスに似た花を咲かせることから、ウインターコスモスと呼ばれていますが、実はコスモスの仲間ではなく、ビデンス属の植物です。そのため、ビデンスとも呼ばれています。和名はキクザキセンダングサといいますが、ウインターコスモスの名前の方が一般的…

センリョウの赤い実

センリョウはセンリョウ科の常緑低木で、江戸時代までは「仙寥花(センリョウカ)」と呼ばれていました。見た目の似ている万両(マンリョウ)よりも実つきがまばらなので、千両になったと言われています。樹高は50~80cmほどで、縁にギザギザのある濃い葉っ…

新年の蕾

コブシは日本全国に自生するモクレン科モクレン属の落葉中木で、成長すると高さ20mに達します。病害虫に強いため庭木や公園、街路樹用として広く利用されていて、湾岸地域でもよく見かけます。早春の花にはレモンのような香りがあります。 ハクモクレンもモ…