白い花のマンデビラ・ラクサ(Mandevilla laxa)はチリアン・ジャスミンとしても知られていて、夏に香りの強い花を咲かせるつる性の植物です。「チリのジャスミン」と呼ばれていても、本物のジャスミンではありません。マンデビラ属を含むキョウチクトウ科はどれも有毒で、チリのジャスミンも有毒です。赤い花のマンデビラ・サンデリ(Mandevilla sanderi)もつる性の常緑低木で、マンデビラの名前で流通する多数の園芸種の元となった原種のマンデビラです。
*現在は花色とは無関係に、どれもマンデビラ、あるいは旧属名のディプラデニアと呼ばれています。
*キョウチクトウ(最後の画像)は既述の通り、枝、葉、花、果実、種子全て有毒です。アレキサンダー大王がインド遠征のとき、小隊がインドの河原のキョウチクトウの枝に肉を挿して焼いて食べ、全滅したという逸話があります。誤食すると、頭痛、嘔吐、下痢、意識障害、心臓麻痺を起こし、死に至ることもあります。