源平合戦は「赤白合戦」とも呼ばれますが、私たちが知っているのは大晦日の「紅白歌合戦」。中国の「紅」は単に赤い色を示すだけでなく、好ましい赤色とされているようです。ですから、中国の赤い国旗は五星紅旗と呼ばれます。
さて、薔薇戦争(War of the Roses)は1455年から85年まで30年間、ランカスター、ヨークの王家の間で戦われたイギリスの内乱で、その名前はヨーク派が白バラ、ランカスター派が赤バラを記章としたためです。1485年フランスに亡命していたランカスター家のヘンリー・テューダーがリチャード3世を破り、30年続いた薔薇戦争は終わりました。テューダーはヨーク家のエリザベスと結婚し、ヨーク家と和解し、ヘンリー7世としてテューダー朝をつくりました。そして、テューダー朝の紋章は赤と白の薔薇を組み合わせて作られました。