紅バラの花

 薔薇戦争百年戦争後のイギリスで1455年から30年間続いた内乱です。王位継承をめぐって、ランカスター家とヨーク家が争いました。その際、紅バラ、白バラをそれぞれの家紋にしていたため、「薔薇戦争」と呼ばれています。結局、赤バラのランカスター家の一族テューダー家のヘンリーが、白バラのヨーク家のリチャード3世を倒し、テューダー朝を開き、ヨーク家のエリザベスと結婚することで終結しました。終結の際、赤いバラと白いバラを重ねた紋章「テューダーローズ」が作られ、イングランドの国花に制定されました。テューダーローズは実在しませんが、白とピンクが混じった「ヨーク アンド ランカスター」が名前通りに両家をイメージした品種です(最後の画像のバラがヨーク アンド ランカスターに近い)。

 イングランドはテューダーローズ、スコットランドはアザミ、ウェールズはラッパスイセン北アイルランドはシャムロックがそれぞれ国花です(では、イギリスの国花は?)。