モッコウバラの花

 モッコウバラ(木香茨、木香薔薇)は中国原産のバラの原種の一つ。モッコウバラの枝にはトゲがなく、春先からたくさんの花を咲かせます。花は直径3cmと小柄で、白い花の方が強い香りを放ちます。モッコウバラは常緑性の蔓バラで、アーチやフェンスに這わせた大株のモッコウバラの花の量にはいつも圧倒されます。

 日本には江戸時代に淡黄色の八重咲き品種が渡来しました。和名はインド原産の植物からとれる芳香剤の「木香(モッコウ)」の香りに似ていることに由来するようです。

 サクラの花が咲き終わる頃に咲くモッコウバラの花はカスタードクリームのような淡黄色や白色です。近くのフェンスに咲いているのを見ると、白色と淡黄色の花が咲いています。調べてみると、モッコウバラの花には白花と淡黄花の2種があり、微妙に異なるようです。淡黄色のモッコウバラ・ルテアは八重咲きで、キモッコウとも呼ばれます。白花のモッコウバラ・アルバは八重咲きで、真白な花を咲かせます。