マルバルコウソウとマメアサガオの花

 昨年マルバルコウとして紹介したのがマルバルコウソウ(丸葉縷紅草)。マルバルコウ、ルコウアサガオ、ツタノハルコウなどが別名。野の花にはなかなか見られない朱赤色の花で、同じ北米原産のヒルガオルコウソウによく似ていて、葉が丸いところから「マルバルコウソウ」。「縷紅草」の「縷」は糸を意味し、ルコウソウは細い糸のような葉をしている。2㎝にも満たない小さな5角形の花を早朝に開き、昼過ぎには萎む。花はアサガオに似ているが、葉はサツマイモの葉に似ている。

 マメアサガオは北アメリカ原産の1年草。1955年に東京近郊での帰化が報告され、現在では関東地方以西で道ばたなどに見られるそうだが、私は最近まで見たことがなかった。とても小さなアサガオで、直径1.5cmほどの淡紫色から白色の花を1〜2個つける。白色で、つい見過ごしてしまうほどの花のサイズである。葯は淡赤紫色、花粉は白色。

 アサガオは江戸時代に多様な園芸種が生まれ、とても日本的な植物だと子供の頃から思っていたのだが、世界には日本のアサガオを優に凌駕するアサガオがあり、老人になってそれがとても新鮮に思えてならない。

*画像からマルバルコウソウとマメアサガオのサイズを比較してほしい。