秋のスイカズラの花

 スイカズラ(吸い葛、吸葛、忍冬)はスイカズラ科の常緑つる性木本。別名はニンドウ(忍冬)やキンギンカ(金銀花)。花に甘い蜜があり「蜜を吸うつる植物」から吸い葛、冬でも緑の葉から忍冬、白と黄色の花がついていることから金銀花。花期は初夏だが、10月中旬過ぎに花が咲いている。

 スイカズラは夕方咲き、1日たつとクリーム色に、更にもう一日たつと黄色くなる。これは、受粉とは関係なく、時間と共に起こる変化で、一つの蔓に白と黄色の花が混じって咲いているように見える。花粉を虫に効率よく運んでもらうため、花の色を変えることによって虫たちに花粉の有無を知らせていると考えられている。秋の狂い咲きでも、この色変化は同じである(画像)。