カリンは千年以上前に日本に渡来し、その実は香りがよく、喉の薬として知られてきました。「カリンポリフェノール」という成分を含んでいて、喉の炎症を沈めて、風邪や喘息の咳を止め、痰を取ります。
カリンはバラ科の落葉高木で、私の周りには意外に多く植えられていて、サルスベリに似て樹肌が滑らかなのが特徴です。近縁種のマルメロは花も実もカリンによく似ています。マルメロは諏訪地方でたくさん栽培され、そこでは何故かカリンと呼ばれています。
今年もまた近くの学校に数本あるカリンが花をつけ始めました。淡い赤い色の花が咲き始め、そこに新緑が加わり、春を直に感じさせてくれます。