アオキの赤い残り実

 アオキは花の少ない初冬に実をつけるため、江戸時代から人気があり、栽培されてきた。でき始めの実は緑色だが、1月頃から色付き始め、やがて鮮やかな赤になり、翌年の花が咲く月まで枝に残ることもある。画像は2月末の残り実だが、鮮やかな色を保っている。

 赤い実をつけるのはアオキの雌個体だけで、実のつかない雄個体は「バカ」と呼ばれてきた。冬枯れの森の中では赤い実が良く目立つ。実の長さ1.5~2cmの楕円形で、雪景色の紅一点に十分なり得る。