アブラナの花(2)

 立春の2月5日にアブラナの花について記しました。黄色い花を咲かせるアブラナの別名は「菜の花」で、春の到来を感じさせる代表的な植物です。アブラナは観賞用や景観用だけでなく、料理の材料や油の原料としても使われてきました。小ぶりの花をたくさん咲かせ、花色が鮮やかな黄色であることが特徴です。

 アブラナは成長過程に応じて名前が変わります。若い葉を食べるときは「アオナ」、花をつけているときは「ナノハナ」、花のあとに種子ができたときは「ナタネ」。アブラナは食用、鑑賞用、油の原料として、昔から私たちの生活に密着してきました。

 キャベツ、カリフラワーなどもアブラナ科の植物で、いわゆる「ナノハナ」を咲かせます。菜の花はアブラナ科の野菜の食べる花の部分のことで、大根、小松菜、キャベツ、水菜、カブ、ブロッコリー等々、それらの花が「菜の花」として食べられています。黄色い花を咲かせるアブラナ属以外で白や紫の花を咲かせるものは「白い菜の花」、「大根の菜の花」と呼ばれています。実際、大根は白や薄紫の花を咲かせます。

*画像は夢の島公園アブラナ