エニシダとその仲間の花々

エニシダ、ヒメエニシダ、ホオベニエニシダ、シロバナエニシダなど)

 湾岸地域ではエニシダだけでなく、ヒメエニシダもよく見ます。新緑の中で黄色の花がとても印象的です。最初はどれもエニシダと思っていたのですが…

 ヒメエニシダ(姫金雀枝)は、エニシダ(金雀枝)と似ていますが、エニシダより寒さに弱く、樹高が低いので、よく鉢植えにされる落葉低木です。穂状花序に小振りで芳香のある黄金色の小さな蝶形の花を上向きに咲かせます。同属には黄花を咲かせるエニシダ(金雀枝)や、白花を咲かせるシロバナエニシダ(白花金雀枝)、黄色に赤いぼかしが入った園芸種のホオベニエニシダがあります。

 ヒメエニシダの花穂は上の方に立って咲きますが、ヨーロッパ原産のエニシダの方は下に垂れて花を咲かせるのが特徴です。明治期に導入されたエニシダは黄色い花を咲かせ、葉は三つの小葉からなり、花の咲く枝では頂小葉のみになるので、単葉に見えます。

 ホオベニ(頬紅)エニシダの花は赤い顔の人形に黄色い帽子をかぶせたような形(画像)。エニシダの変種でヨーロッパ南西部が原産地。花全体に赤味のある種類もあり、細い枝葉にびっしりと沢山の花を咲かせます。

 エニシダは英名では「Broom (ほうき)」とも呼ばれるが、魔女がまたがって空を飛ぶほうきはこのエニシダで作られており、実際に昔はエニシダの枝を束ね、ほうきとして使っていました。

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エニシダ

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ヒメエニシダ

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ホオベニエニシダ

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ホオベニエニシダ