マユミの薄紅色の実

 ニシキギ科のマユミ(檀、真弓、檀弓)の別名はヤマニシキギ(山錦木)。マユミは山地に自生するニシキギ科の落葉樹。近くの植え込みのマユミがコムラサキと同じように薄赤い実をたくさんつけています(画像)。マユミは実と種子だけでなく、紅葉も楽しむ庭木で、紅葉や個性的な実を観賞できます。マユミの実は秋に黄色から紅色になるのですが、環境によっては橙色、黄色のままということもあるようです。

 マユミの枝には柔軟性があり、よくしなります。そのため、縄文時代から弓(丸木弓)の材料として使われていて、「真弓」と名付けられました。「真」は最も優れていることを表し、マユミが高級な弓材であったことが分かります。 秋(10,11月)になると四角い薄紅色の実が鈴なりになり、熟すと自然に裂けて中から暗い紅色の種子が顔を出します(画像は裂ける前の実)。

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